凛よ
僕が
毎年
君の誕生日に
ケーキを買って
お花を買って
君の年の数だけろうそくを灯し
君に届くように歌を歌っているって
知っているかい
君の誕生日にね
僕はバスに乗っていたんだ
君に誕生日ケーキを買って
家に帰ろうとしていたんだ
バスの中で僕は
首に巻いていたマフラーに君をはさんで
窓の外を眺めていたんだ
そうしたらね
向かいに座ったおばあさんがね
僕に話しかけてきたんだ
あぁ その子 かわいいねぇ
って
君のことをほめていたんだよ
そして僕は君の話をしたんだ
そして
これから家に帰ったら
君のために誕生日会を開くんだと伝えたんだ
そうしたら
おばあさんは言ったよ
きっと君は
絶対君は
僕が君のために毎年誕生日会を開いていること
知っているだろうねって